ふつつかものですよ

結婚3年目 2018年12月女の子を出産。育児関連の書評、日常について綴っています。ふつつかものですが日々開き直って生きています。

【書評】『歌と絵本が育む子どもの豊かな心ー歌いかけ・読み聞かせ子育てのすすめー』

 図書館の本棚で見かけて借りた本です。

読み聞かせに関する本は多いですが、「歌いかけ」は珍しいなぁと。

 

『歌と絵本が育む子どもの豊かな心ー歌いかけ・読み聞かせ子育てのすすめー』

歌と絵本が育む子どもの豊かな心:歌いかけ・読み聞かせ子育てのすすめ

歌と絵本が育む子どもの豊かな心:歌いかけ・読み聞かせ子育てのすすめ

  • 作者: 田島信元,佐々木丈夫,宮下孝広,秋田喜代美
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2018/04/30
  • メディア: 単行本
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子どもに絵本を読んであげる。

一緒に歌を歌う。

このような「歌いかけ」や「読み聞かせ」は、親子関係や子どもの発達にどう影響するのか?

より効果的な「歌いかけ・話しかけ」とは?

  • 発達心理学
  • 児童文学
  • 脳科学
  • 保育学
  • 音楽学

など、様々な学問での研究結果と「読み聞かせ」や「歌いかけ」が実際に行われている施設等の現場のレポートをまとめた本です。

 

★ 

 

以下内容メモと感想です。

歌いかけと子供の発達

  • 子守歌・あやし歌・手遊び唄は、言語や文化が違っても「乳児にとって予測しやすいメロディ・リズム・ビート」という特徴がある
  • 養育者の乳児のやりとりは音楽的な要素で構成される
  • 母子の歌いかけの特徴と情動の発達
    母が子に歌う・母子で歌う…体験を共有する

    歌を聴くと母との体験を思い出し安らぎ・安心感を得る
    一緒に歌いながら体を動かすなど自己表現をする

    段々歌を自分のものにしていく
    一人でも歌うことを通して安らぎ・安心感を得て情緒の安定を図れるようになっていく

歌と発達がこんなに深く関係しているとは!

たしかに歌と思い出って結びついてセットになっていますね。

青春の頃の曲を聴くと無性に切なくなったり…。

赤ちゃん~子供は歌を通して楽しさや安心感を繰り返し追体験しているんですねぇ。

 

年齢・発達ごとの歌いかけについても詳しく記されています。

一部をご紹介すると

0~1歳代

  • 曲数を増やすのではなく楽しく自由に歌う
  • 正確さより、子に合わせて歌詞を変えたりハミングするなどアレンジして歌う
  • 最初からCDで聴かせるのではなく、母親自身の声で歌いかける

 のように、具体的な歌いかけのコツが満載なので意識してみたいと思います。

 

日本の子どもの歌の歴史

時系列順に…

「わらべ歌」…かごめかごめ、はないちもんめ、子守歌など。子供たちの間で伝承されてきた歌。

「唱歌」…蛍の光、蝶々など。文部省が学校教育のためにつくった歌。西洋音楽のリズム・音階で構成される。外国の歌に当時の国語学者・文学者が歌詞をつけた歌が多い。

「少年唱歌」…桃太郎、はなさかじじいなど。「言文一致運動」を受け、親しみやすい自然なはなし言葉の歌詞がつけられた。

「童謡」…かなりや、七つの子など。教育的・西洋的な側面が強い「文部省唱歌」を批判し、美しく芸術的・日本的な情緒のある子供のための歌をつくる「童謡運動」の中でつくられた。

その後テレビが登場するとアニメやアイドルの曲が人気になり童謡の人気は下火に…。

「新しいこどもの歌」…ぞうさん、おもちゃのチャチャチャなど。終戦後NHKラジオやテレビ幼児番組で発表されている歌。

 

子どもの歌の歴史を初めて知ったのでとても興味深かったです。

子供が好む要素を持った「歌いかけにオススメな曲」がたくさん紹介されています。

ムスメには流行りの曲だけではなく、昔から伝わる日本の歌もたくさん歌ってあげたいなあ。

 

 

絵本の芸術性

「おおきなかぶ」の挿絵を描いた「佐藤忠良」は日本を代表する彫刻家で、日本人ではじめてフランスの国立ロダン美術館で個展を開いた方だそうです。

おおきなかぶ

おおきなかぶ

 

 大きなかぶを思い切りひっぱる絵が印象的ですが、この絵を描くためにたくさんのデッサンを重ねたそうです。

 

 他にも、テキストを含めた「デザイン」が素晴らしい絵本も紹介されています。

ちいさいおうち

ちいさいおうち

 

 

まだまだ絵本と歌に関する興味深い研究結果やレポートがたくさん紹介されています。

いや〜…奥が深い!

 

 

童謡といい、世の中には一流の芸術家や音楽家が子どものために作った作品がこんなにたくさんあるのかと驚きました。

 

どこかで読んだ

「子どもにこそ本物を与えるべし」 

という言葉がわかってきたような…。

 

流行りのもの・キャラクターもの・コスパの良いものが人気になる現代。

魅力的だし、お楽しみとしていいけれど、ムスメには利益重視の世界から外れた質の良い絵本や音楽にもたくさん触れさせてあげたいと思いました。

 

 

ちなみに私自身は小学生中学年〜大人になるまで歌含む音楽が大の苦手でした。

声量も音域の幅もないのがコンプレックスで、「楽しく歌う」という体験が少なかったように思います。

高校時代は付き合いでカラオケに行くけど、頑なに歌わないタイプの人でした。

 

20歳前後でニコニコ動画に出会い、上手い人だけではなく下手な部類の人でも楽しんで投稿していることに衝撃を受け(トモナシさんとか)

歌って、自分が楽しけりゃいいんだ!」という考えになってから徐々にカラオケ好きになりました。

 

もっと早く開き直れていたら、学校の音楽の時間も楽しめただろうなぁ。

 

 

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Instagramで育児絵日記描いています